コアガラス アンフォリスコス
A Core-Glass Amphoriskos




出土地:東地中海沿岸域
年代:紀元前6世紀~5世紀
寸法:H 8.5cm

Origin: The East Mediterranean Sea Coast Area
Circa: 6th-5th Century B.C.
Dimensions: H 8.5cm


B.C.1世紀にガラスを吹く技術が確立される以前は、鉄製の棒の先に砂などを固め、溶けた棒状の色ガラスを巻き付けて胴体を作り、この胴体の上に紐状の別の色ガラスを巻き付け、とがった棒や刃状の用具で引っ掻いてジグザグなどの文様を出し、その後に口縁部を整え冷やした後、棒を引き抜き中の砂を搔き出すという方法で器が作られていた。「アンフォリスコス」とはギリシャ陶器の「アンフォーラ」を模した形の名称で、このガラスの用途は香油瓶である。肩には螺旋状の線があり、胴体は棒状の用具を上下に動かしたジグザグ文様で、黄色とスカイブルーを丁寧に織り交ぜている。この作品はフェニキアやロードス島で多くの出土例がある。コアガラスの中で、この様にみずみずしい透明感のある状態の良い物は少ない。

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