ガンダーラ 太子出城図レリーフ
Siddharta Rides to School




材質:片岩
年代:A.D.2世紀 ~ A.D.4世紀
寸法:W 28cm

Material: Schist
Circa: 2th-4th Century A.D.
Dimensions: W 28cm


B.C.4世紀頃のアレクサンドロス大王の遠征以降、ガンダーラ地方は東西の文化を繋ぐシルクロードの大きな拠点として栄え、B.C.1世紀~A.D.1世紀頃にヘレニズム様式(ギリシャ式・ローマ式)の影響を受けた仏教彫刻が誕生した。また当時アフガニスタンのべグラムでは、クシャン朝時代の東西交流を決定付けるローマングラスやサテュロスのブロンズ面、A.D.3~7世紀頃のササン朝ペルシャの切子碗と同様のカットをしたローマングラス杯なども出土している。このガンダーラレリーフは太子(釈迦)の出城図が彫られており、愛馬カンタカに乗って出家するシーンが描かれている。横には花綱(ガーランド)が装飾されており、この花綱はローマ時代に流行した建築装飾で、祭りの日に子供達が木の葉や花で作った花綱を担いで町を練り歩く姿を、この時代の建築の壁やレリーフに見ることができる。「太子の出城図」はガンダーラレリーフの中で最も代表的な物語の一つである。

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